教育の特色

化学科

化学科の定員は3年次からの編入学生5人を含む35人で、教員1人当たり約2人と少人数です。化学科ではこの特徴を活かし、教員との密接なつながりの中で創造性を伸ばす教育を行っています。
1年生から3年生までは、物理化学、量子化学、無機化学、分析化学、有機化学、生物化学などの基礎的な科目の講義が中心であり、さらに演習との組み合わせによって充分な時間を掛け、理解を深めることができるカリキュラムを組んでいます。
また、化学実験では化学物質の取扱い技術を学び、現実に起こる化学現象を直接観察、解析することによって講義で得た知識の理解を深めるとともに、物質に対するセンスを身に付けることができます。
4年生では、研究室に入って特別研究を行います。ここでは“、研究内容”に紹介する物理化学・有機化学・無機化学の三つの講座の教育研究分野で行っている最先端の研究に参加することにより、より高度な専門知識と研究技術を学ぶことができます。


化学専攻

化学専攻では、基礎原理の理解とともに、様々な物質の性質を知り、物質の取り扱いに習熟し、実験を安全に行い、得られた実験結果を分子論的見地から最大限に解析する、といった様々な能力を身につけることを目指しています。
大学院学生は、11の教育研究分野のいずれかに所属し、それぞれ独自の研究を行います。研究成果を学生自らが学術集会で発表し、また学術論文として公表することを通して、国内外の研究者との討論を積み重ね、研究分野の発展に貢献しています。さらに本専攻には高輝度光科学研究センター(SPring-8)と理化学研究所計算科学研究センター(富岳コンピュータ)の研究者が連携講座の客員教員として、教育・研究を担当しています。ともに、兵庫県内にある、世界トップレベルの研究機関であり、地域の特色をいかした教育活動を行っています。